2010年11月16日火曜日

渋谷 優和

もはやインスパイアを積極的に検索し探訪するオレ様クラスのジロリなんちゃらは、
こちらが意識をしなくとも向こうからやってくるようになる。

求めているモノが常に坦々麺な私の口に向かって、
インスパイアという大波はこのオレ様クラスのジロリなんちゃらをジロリと睨み、
そして魅惑のもやしとキャベツで構築されたパイプラインへと誘うのだ。

渋谷で一仕事終えた私は、帰社ついでに宮益坂方面から
うまいランチを探そうと自転車を走らせた。

宮益坂中腹、一昔前閉店したマッチ棒系列の「ラーメン大戦争」のビルが復活を遂げている。

ざわざわ ざわざわ

なんか、気色悪いビル全体にラーメンの巨大パネルが張り付けられ、
正直大変センスのかけらもないビルだなと逆に関心。

巨大パネルの一角にそいつはいた。
間違えない。ヤツだ・・・

ざわざわ ざわざわざわ

どうみても二郎インスパイアなその佇まい。
2階のお店に半強制的に誘われるこの感じ。
やるせない。やるせないよ。こんな不気味なビルに入りたくないのに・・・

で、結局細い階段を上り、2階に到着。
すれ違うのもの大変な狭い店内。
食券を買う。「醤油700円」「味噌900円」の2つの選択肢。
ノータイムで醤油にしましょう。

よく見るとこの店、店員さんが一人でせわしなくやっている。
店内の換気音がうるさくてこっちの話はほとんど聞こえてないみたい。
客が来ても知らん顔。帰っても知らん顔。
知らん顔というよりは気付かないのだろう。
この店員さん、きっと悪い人じゃないと思われる。
いかんせん店の作りと経営が悪いだけだ。きっとそうだ。

で、むりやり体を上下させたり、奇声を発したり、ブブゼラを吹いたりして、
やっとこ私の存在に気づいてもらったあたりで調理開始。
太麺なので待つこと10分。

醤油ラーメン 700円


まじもやし多い!野菜盛りや!ヘルシーそうだ!
スープは店内が暗いからってのもあるが、真っ黒に見える。
ドキドキしてまずは一口。

ざ!醤油!濃い醤油!
もうちょい豚のクドサとか、脂の旨味とかほしいところ。
これは叉焼煮汁にお湯割って醤油足しました的な浅い味わい。
品川の竹岡式の梅の屋っぽい。

麺はゴワゴワ系を意識した感じで、まぁそれなりにいい感じ。
ただ、スープが薄っぺらい味だから、うまい事絡まない。
細麺で普通の量だったらもっと食える感じ?
野菜の尋常じゃない量があいまって、さらにスープが薄まる。
味のしない茹でもやしをひたすら食うのもなかなか疲れるわ。

叉焼はなかなか良いです。もうちょい食いたいなって思わせる味。
700円という設定を考えると、かなり健闘しているとは思いますが、
スープがあまりにも安っぽい味なので、「質より量」という言葉が
あまりにも似合いすぎるそんな一杯。
でも、機会があれば「味噌」も喰ってみたい。オレはドMかもしれない。




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